ピックスクラッチ~初心者でもそれっぽく!聞こえる奏法~
こんにちは。「あっけー」です。
ギター歴はあまり関係なく「それっぽい音」を出せる奏法。
ピックスクラッチとはなんぞやからコツまでご紹介します。
ピックスクラッチとは
弦の上にピックを滑らせて「ギュイーーーーン」という音を出す奏法です。
「飛行機が飛んでいるようなジェットサウンド」と表現されたりしますね。
(動画)
このようなイメージです。
特徴
- 初心者でも比較的簡単に出来る。
- ギターが上手い人に見える。
- ライブで映える。
- ギターのソロ前に入れると「いきなりギターソロが始まる感がなくなる」
- 曲の合間に入れることによって、良い繋ぎになる。
音が鳴る原理
まずは原理を理解しましょう!
原理を理解して練習時に「意識」すれば、上達が早いハズです!
ワウンド弦(4〜6弦のこと。巻弦とも言う)は、プレーン弦(1~3弦のこと)にさらに弦を巻いているため、デコボコがあります。
(引用元:http://www.tcgakki.com/fair/24_a.html)
このデゴボコにピックを食い込ませて、滑らすことにより、「ギュイーーーーン」と音が鳴ります。
※練習時は「食い込ませること」を意識することが重要です!
少しコツがいりますが、プレーン弦でもピックスクラッチは出来ます。
- プレーン弦:摩擦が低いので、キューンと甲高い音
- ワウンド弦:摩擦が高くガリガリ、ゴリゴリした低い音
下準備
ピックの種類
「大きめ」で「面積が大きい」ものがオススメです。
面積が大きければ、弦に食い込ませる面積が大きくなるので、音が出やすいです。
ピックによって音の出やすさや音色が異なるので、色々試してみると良いと思います。
アンプの設定
ガンガン歪ませましょう。クリーンだとあまり音が出ません。
ピックアップ
リアにしましょう。ブリッジ寄りから、ピックスクラッチを始めるとすると、出音はリア寄りから始まりますよね。最初にリアで音をとって、ヘッドに向かっていきながら、音がフェードアウトするイメージです。
ピックスクラッチのコツ
手の向き
爪を内側に向ける方法、爪を外側に向ける方法の2つがありますが、オススメは爪を外側に向ける方法です。
(画像)
ピックを弦に当てる角度
音を出すためには、最初に弦を振動させることが必要になりますので、「弦を切るように斜めに当てましょう。音が出やすいちょうどいい角度があるので、やりながら自分で探して感覚を身につけましょう。
※垂直に当てる方法の方が良いという考え方もあります。
速度
最初は速く、その後はゆっくりすると、「それっぽい音」になります。
最初から最後まで「スゥーー」と滑らせている方もいますが、滑らせているだけだと、音が出にくいです。(弦に食い込ませましょう)
速度のイメージはこんな感じです。
(グラフ)
※ただし、速さに正解はないので各々の好みでやってみましょう。
力を入れすぎない
よくある勘違いナンバーワンです。
「強く押し付ければ大きな音が出る!」というのは間違いで、押し付けることにより、振動がなくなる&弦がフレットに触れてしまい、音が殺されてしまいます。
力はそんなに必要ないという認識を強くもって練習してみて下さい。
左手はミュートする
ピックから見てブリッジ側の弦の振動をピックアップが拾ってアンプから音が出るのですが、反対側であるネック側も振動しますし、不要弦も振動します。
左手は弦に当ててしっかりミュートすると、 よりクリアなピックスクラッチが得られます。
ピックスクラッチ後の動き
終わり際、グリッサンドに変える
ピックスクラッチを1小節もやると右手がヘッドに近づきすぎてしまって、通常の演奏に復帰するのに一瞬以上のタイムラグが生じてしまいます。
この時間差を埋めるために、 「途中からグリッサンドに切り替える」という技を身につけましょう。
実際のピックスクラッチはアタックの「キュ!」だけで、それ以降の「ウーーーン」は左手の移動で出すわけです。
そのままパワーコードを弾く
ピックスクラッチから一連の動作で、パワーコードを弾くと締まります。
よくある疑問
(会話形式の表示)
Q ピックスクラッチは、始まりも終わりの場所も決まっていなく、「自由」と教わるのですが、初心者なので、指定して欲しいです。
A 始まりはリアピックアップの上、終わりは12フレットでチャレンジしてみましょう!
Q いくつの弦の上にピックを滑らせれば良いのですか。
A 複数の弦(2本~3本)または単弦とパターンはありますが、好み&その曲にあった音を出すために、変えていくことが必要です。ちなみに、複弦をピックスクラッチした方が弦数が多い分、音量が出ます。
注意事項
ピックスクラッチをやっていると、ピックがギザギザになるので、練習する際はあまり思い入れのないピックでどうぞ。やりすぎると弦も痛めてボサボサになります。
まぁ、ピックスクラッチって直訳すると「ピックを削る」 ですもんね!
最後に
とりあえずやってみましょう!やっていけば、上達します。そのうち「オレの得意技はピックスクラッチ」だ~!と言える程になるかもしれません。